新作73:畳マット(ござ)

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富岡町(2017年6月)
放射線量:160cpm

富岡町の方のご協力の元、建築が専門のドイツ人研究者と被災建築の記録、新しいアーカイブの形態を模索する試みを開始しております。建物の一部分をオートラジオグラフで撮ってくれないかという依頼でした。取り壊し予定のこの家屋を、彼は大量に写真に収め、建築で使われている3次元表現で再現します。私は、一年をかけてこの180cmx90cmのござを撮像することになりました。

今回、カラー写真の2の部分を撮像したオートラジオグラフを公開いたします。上方向が廊下側です。たくさんの放射性物質が付着しています。6年以上経過しても、多くの粒子で溶けて広がっているようすはありませんので、NHKで報道された不溶性放射性物質であることがわかります。

所々、畳の縫目に沿って縦方向への汚染の広がりが観察されます。畳の上を人が歩いて発生したものと思いますが、それにしては上下方向に対称が取れた写り方をしているのが気になります。擦ってすりつぶされて広がったようには思えません。

長い長い道のりです。

(加賀谷)

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